〜物件撮影の裏に隠された、プロ意識を育てる学び〜
運転は「ただの移動」ではない

あなたが今、研修で任されている「物件撮影」。この業務の目的はもちろん、物件の外観や周辺
環境を写真で記録することにあります。
しかし、その移動手段として欠かせない車の運転は、営業マンにとって単なる「移動」ではありません。
特に不動産営業においては、お客様をお乗せして運転する機会が多い仕事です。移動時間は、そのままお客様との信頼関係を構築する貴重な時間でもあります。
そして、その信頼関係は、商談や契約の成否に大きく関わってくることを、ここで頭と心に刻んでください。
23歳で学んだプロとしての運転意識

少しだけ、私、関根の話をさせてください。
私のキャリアの原点は、ある大手企業の役員車の専属運転手でした。1台3000万円、5000万円
とするような高級車にお偉い方をお乗せし、目的地まで安全・快適にお届けする。
誰もが知るような人物もお乗せする機会もありました。
見た目は“運転手”ですが、実際には運転だけでなく、その周囲の空気、サービス、タイミングすべ
てが求められる“プロの接客業”だったと振り返ります。
無駄な急ブレーキ一つで不快にさせてしまう…
車内の空気感ひとつで緊張させてしまう…
それほど、運転という行為には、相手の感情に影響を与える力があるのです。
売れる営業が大切にしている“気遣いの視点”

実は、「売れる営業」と「気遣いができる人」はほぼ同義だと、私は感じています。
営業は、物件を紹介することが仕事のように思われがちですが、実際には、お客様の不満・恐怖・喜び・不安を読み取る観察力と思いやりの深さが勝負を分ける仕事です。
車の運転も同じです。
- 急加速・急ブレーキは「不安」を与えます
- 狭い道に無理に突っ込むことは「恐怖」を感じさせます
- 渋滞の列に無理やり割り込んだら「乱暴な人」という印象を受けます
- 真夏に熱い車内に閉じ込められるのは「ストレス」です
- 車が汚れていたり臭かったりするのは無意識的に「悪評価」に繋がります
こうした運転の“ちょっとしたこと”が、同乗しているお客様からの信頼を削っていくことを、忘れないでください。
あなたの運転に、お客様は信頼を乗せている

ここで大事なことをお伝えします。
「自分には快適な運転でも、お客様にとっては不快なこと」がある。
このズレを見落としたまま営業を続けると、お客様の「心のシャッター」は静かに閉じていきます。
売れない営業マンに共通しているのは、“自分の都合”で判断・行動してしまうことです。
「これぐらい平気でしょ」
「俺はいつもこうやってるし」
「面倒だからこれでいいや」
その思考のクセこそが、成果を遠ざけてしまっているのです。
運転も「営業力」の一部である

この撮影業務は、ただ道を覚えるための訓練ではありません。
“運転”という行為を通して、あなたの営業としての基礎力を磨く場です。
バレーサービスのような、細やかで気持ちの良い心遣いを意識してください。
「ドアを開ける」
「段差では減速する」
「暑ければエアコンを調整する」
「ウインカーやライトを適切に使用する」
「道路交通法を守る」
こうした所作が、あなたの「人としての信頼力」につながります。
お客様は、家を見る前にあなたを見て、感じて、評価しているのです。
全ての研修は「売れる自分」をつくる土台

この研修に無駄なものは1つもありません。
すべては、あなたが「売れる営業」になるための準備です。
あなたが今やっている物件撮影も、運転も、気配りも、すべてが試されている時間です。
スマホで地図を見ながら、惰性でハンドルを握るのか。
「この瞬間にも営業マンとしての力を磨こう」と意識するのか。
その違いが、1ヶ月後、半年後、1年後の結果に如実に表れてきます。
「ハンドルの握り方ひとつ、お客様から見られている」という認識も持たない営業マンは、“相手からどう見られているか”の意識が全くない証拠です。
運転中のスマホ使用(ながら運転)は道路交通法で厳しく罰せられます!

運転中に携帯電話(スマホ)を手で持って通話や画面注視を行うと、普通車で反則金18,000円、違反点数3点、さらに6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられます。
もし事故など交通の危険を生じさせた場合は、1年以下の懲役または30万円以下の罰金、違反点数6点(一発免停!)と、さらに重い罰則となります。
仕事では、免許停止で業務に支障が出たり、会社の信用を失ったりするリスクがあります。プライベートでも、刑事罰や高額な賠償責任を負い、人生を大きく狂わせる可能性があります。
一瞬の不注意が、自分だけでなく他者の命を奪う可能性もあります。運転中は、絶対にスマホを操作しないでください。安全運転を徹底し、社会人としての責任を果たしましょう。
まとめ:運転は、営業の姿勢を映す鏡

運転は“移動”ではなく、“接客”である。
気遣いと心配りができる人は、営業でも結果を出す。
お客様の視点で考えることが、すべての行動の基準になる。
今の研修が、未来のあなたをつくっています。
物件を撮影する中で、運転を通して“人の気持ちを大切にする力”を磨いてください。
それが、あなたを「売れる営業」に変えていく第一歩になります。
