同じ研修を受けても、結果が変わる本当の理由
この研修プログラム内では、あなたが売れる営業マンになるための営業テクニックやヒアリング手法、知識についての記事など数多く書います。
しかし今回の記事の内容は、それらよりも前にある話です。
営業技術ではありません。
知識でもありません。
私が新人営業マンの成長を見続ける中で、
「結果を大きく左右している」と感じる、
一番土台になる部分について書いてみたいと思います。
それが、
「覚悟」です。
同じ環境でも、結果が変わる人がいる
研修講師をやっていて、心底、不思議だと思うことがあります。
同じ会社。
同じ研修。
同じ上司。
同じマニュアル。
同じ物件。
同じ時間。
同じお客様。
それなのに、
半年後には圧倒的に結果を出す人と、思うように伸びない人がいる。
3ヶ月間、みっちり研修に取り組む人もいれば、
たった1週間で居なくなる人もいる。
もちろん能力の差もあるでしょう。
経験の差もあるでしょう。
色々あるのでしょう。事情が。
でも私は、それ以前の部分が大きいのではないかと思っています。
それが、
「どんな覚悟で、その環境に飛び込んできたか。」
という違いです。
プランBがある人と、ない人
新しい会社へ転職した。最初の数ヶ月は誰でも苦労します。
思っていた仕事と違う。
会社の文化が合わない。
上司が厳しい。
結果も出ない。
そんな時に、
「まあ、合わなかったら転職すればいいか。」
そう考えている人と、
「自分はここで結果を出す。そのために来た。」
そう決めている人。
果たして、その後の行動は同じでしょうか・・・?
私は同じにはならないと思っています。
人は、逃げ道があると全力を出しにくい
これは誰かの批判したい話ではありません。
人間の自然な心理の話です。
選択肢があると、人は無意識に
その選択肢を頭の中に残します。
- 壁にぶつかった。
- 思ったように結果が出ない。
- 人間関係が合わない。
- やることが多くてしんどい。
すると、
「他の会社なら違ったかもしれない。」
「別の仕事もあるし。」
「もっと自分に合う環境があるかもしれない。」
そんな考えが、頭をよぎります。
もちろん、その考え自体が悪いわけではありません。
ただ、その瞬間から、
目の前の環境に向けるエネルギーは少しずつ分散していきます。
覚悟を決めた人は、「改善」を考える
一方で、逃げ道を作らず、
「ここで結果を出す」
と決めた人はどうでしょう。
他の選択肢を考える時間がありません。
だから考えることは一つです。
- どうすれば、この改善を良くできるか。
- どうすれば、家を売れるのか。
- どうすれば、上司の期待に応えられるのか。
- どうすれば、お客様にもっと喜んでもらえるのか。
- どうすれば、今の課題を乗り越えられるのか。
思考のベクトルが、
「逃げる」ではなく「改善する」に向きます。
この違いは、とても大きいと思っています。
覚悟は、ものの見え方まで変えてしまう
ここが今回一番伝えたいことです。
覚悟は、行動だけではありません。
物事の見え方まで変えてしまいます。
同じ景色を見ても、
同じ出来事が起きても、
受け止め方が変わります。
つまり、
覚悟は「視点」を変えるんです。
私自身の結婚も、そうでした
少し筆者である、私の話をさせてください。
私は妻と、交際期間0日で結婚しました。
初めてリアルで会ったその日に、結婚を決めています。
よく驚かれます。
「不安じゃなかったんですか?」
「もっと付き合ってから考えようとは思わなかったんですか?」
不安はなかったのか?と言われたら
心のどこかにはあったのかもしれません。
でも、私は最初から
「この人と結婚する」
という覚悟で、その人に向き合いました。
もし、
「気が合わなかったら別れればいい。」
「とりあえず付き合ってみよう。」
「ダメなら次を探そう。」
そんな気持ちで始まっていたら、
きっと考え方は変わっていたと思います。
少し意見が合わない。
少し価値観が違う。
そんな時に、
「やっぱり違ったかな。」
という発想になります。
でも、最初から結婚すると決めていたら、
考えることは違います。
- どうしたらもっと理解できるだろう。
- どうしたら歩み寄れるだろう。
- どうしたらより良い夫婦になれるだろう。
問題が起きても、
「別れる」という選択肢ではなく、
「改善する」という思考になるんです。
もちろん恋愛に正解はありません。
別に、この形を勧めたいわけでもありません。
ただ、
覚悟が思考を変える
という例として、私自身が強く感じた自分自身の経験です。
不動産購入も、まったく同じ
これは不動産仲介営業でも同じです。
私は研修で、
「購入意思を固める」
という話を何度もします。
なぜでしょうか。
営業がしやすいからではありません。
お客様の物件に対する見え方が変わるからです。
例えば、
・まだ情報収集です。
・何となく見に来ました。
・別に今すぐ買う気はありません。
そんな状態でお客様が物件を見たとします。
その物件を、本気で判断できるでしょうか?
私は難しいと思います。
一方で、
・いつまでに買うのか
・なぜ買うのか
・誰のために買うのか
・何を実現したいのか
・購入しないデメリットは何か
ここまで整理された状態で物件を見ると、
同じ家でも見え方が変わります。
- 収納量を見る。
- 生活動線を見る。
- 子どもの成長を想像する。
- 住宅ローンを考える。
- 老後まで考える。
つまり、
「ただの見学者」
から
「購入検討者」
へ変わるんです。
覚悟があるから、ヒアリングにも意味が生まれる
だから私は、お客様にこうした質問をします。
「なぜ家を買いたいと思ったんですか?」
「やっぱりお子様の為にというのが大きいですか?」
「いつまでに購入できたら良いですか?」
「今のお住まいの何に困っていますか?」
「もし3ヶ月後に理想の暮らしが実現したら、どんな生活になってそうですか?」
これらは、ただ情報を集めるためではありません。
お客様自身が、
購入への覚悟を整理するためです。
覚悟が固まれば、
物件を見る目も変わります。
比較する視点も変わります。
判断基準も変わります。
だから私は、こうしたヒアリングをとても大切にしています。
覚悟が、行動を変える
結局のところ、
同じ研修を受けても、
同じ本を読んでも、
同じ上司から教わっても、
得られる結果が変わる理由は、ここにあるのではないでしょうか。
覚悟が違えば、
質問が変わる。
考え方が変わる。
物件の見方が変わる。
失敗の受け止め方が変わる。
改善の仕方が変わる。
そして、
最終的な結果が変わる。
私はそう思っています。
あなたは、どんな覚悟を持ってここに来ましたか?
最後に、あなた自身へ問いかけたいと思います。
あなたは、
どんな覚悟を持って、今この研修に参加していますか。
どんな覚悟を持って、営業という仕事に挑戦していますか。
どんな覚悟を持って、お客様の人生と向き合おうとしていますか。
覚悟は、誰かに見せるものではありません。
自分自身の中にあるものです。
そしてその覚悟が、あなたの行動を変え、
見え方を変え、未来を変えていきます。
最後に
最後に一つだけ、誤解のないように伝えておきたいことがあります。
この記事は、
「勤めた会社を辞めるな。」
「転職を考えるな。」
そんな話を書きたくて書いたものではありません。
あなたを会社に縛り付けたいわけでも、
昭和時代の精神論を押し付けたいわけでもありません。
私が伝えたいのは、
もっとシンプルです。
もしあなたが、
「一人前の営業マンになりたい。」
「家族を守れるくらい稼ぎたい。」
「不動産営業として本気で成長したい。」
そう思ってこの世界に飛び込んできたのなら、
その夢を叶えるために必要なのは、
「ここでやり切る」と決める覚悟ではないでしょうか。
逃げ道をなくすことが目的ではありません。
あなた自身が掲げた夢から逃げないことが目的です。
覚悟を決めた瞬間、
あなたが見る景色は、きっと今までとは少し違って見えるはずです。
そして、その見え方の違いこそが、
営業人生を大きく変える最初の一歩になると、私は信じています。
